インドネシア国籍のスタッフを採用しました

先月4月より、インドネシア国籍のスタッフ1名を採用しました。

きっかけ

2019年頃からそろそろスタッフを採用しようかなぁとおぼろげに考えてはいましたが、特に求人情報を出すこともなく、いい人との出会いがあればそのとき考えようと能天気に構えていました。

2020年4月、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でインドネシアから日本への入国も制限され、先の見えない中でスタッフの採用はしばらく保留に。

そうした中で2020年8月のある日、ジャカルタ在住のインドネシア国籍の方から一通のメールが届きました。

これまでの経験と能力を活かせる場所を探しております。その中で、ぜひとも貴事務所で働きたいと強く思いました。また、ブログも楽しく読ませていただきました。

丁寧な日本語でつづられたメールには履歴書と職務経歴書が添付されていました。

添付されたファイルを拝見し、書類選考は即通過。私が求めていた能力と経験を兼ね揃えた方が
弊所に興味を持ってくれたことがうれしく即返信。

その2日後にZoomで面接。
1時間ほどお話し、採用を即決しました。

ただの直感ではありますが、彼女を採用することで弊所の新たな事業展開につなげられそうな気がしました。

待つこと約1年3か月

彼女の来日に向けてまずは入管へ。
在留資格「技術・人文知識・国際業務」の認定証明書の申請を行い、無事に交付されたのが2020年11月末。

新規入国の制限が緩和され年明け2021年1月の来日を予定していたところ、新型コロナウイルス感染症の再拡大を受け2020年12月末に新規入国は再び停止に。

年が明けても一向に新規入国の再開のめどはたたず……

入国できない間、メールやWhatsAppを利用しながら彼女に日本語・インドネシア語の翻訳・通訳やインドネシアでの現地調査などの業務を委託していました。

オンラインでのやりとりを重ねる中で彼女の真摯に仕事に向き合う姿勢がひしひしと感じられたので、一度もリアルで対面せずに雇用することへの不安はすぐに消えていきました。

2021年11月、新規入国がようやく再開されると思いきや、オミクロン株の世界的な急拡大の影響で11月末に再び停止。

入国できないまま年が明け2022年3月。
コロナ禍になって3回目の新規入国再開でまさに三度目の正直でした。

当初の来日予定から約1年3か月を経て、先月4月、無事に来日することができました。

スタッフより自己紹介

ユリアナ ナイボール(Yuliana Naiborhu)
インドネシアの西パプア州出身です。
高校進学の際、西ジャワ州バンドンへ移住しました。
Lahir dan dibesarkan di Papua Barat.
Demi melanjutkan pendidikan ke Sekolah Menengah Atas (SMA), pindah ke Bandung, Jawa Barat.

高校卒業後に日本に留学し、日本語学校及び大学へ通いました。
Setelah lulus dari SMA, guna melanjutkan ke jenjang pendidikan yang lebih tinggi, saya pindah ke Jepang dan mulai dari Sekolah bahasa Jepang dan kemudian melanjutkan pendidikan ke Universiatas di Jepang.

大学卒業後は7年間滞在した日本を離れ、インドネシアへ戻り、
日本の法律事務所(ジャカルタ事務所を含む)の通訳者として3年間勤め、
日本国籍のお客さまのインドネシアでの長期滞在ビザサポートを経験してまいりました。
Setelah menetap 7 tahun di Jepang, lulus universitas saya kembali ke Indonesia untuk bekerja di kantor pengacara Jepang (termasuk kantor di Jakarta) sebagai penerjemah selama 3 tahun.
Pada saat bekerja di kantor pengacara tersebut, saya berpengalaman juga mengurus izin tinggal dari expatriat berkewarganegaraan Jepang dalam pengurusan izin tinggal jangka waktunya panjang di Indonesia.

その後、日本の財団法人のジャカルタ事務所にて
日本への留学生やインターンシップ生のビザサポートを6年間行ってまいりました。
Setelah itu, saya bekerja di Yayasan Jepang yang memiliki kantor cabang di Jakarta, disana selama 6 tahun saya membantu dalam pengurusan visa untuk siswa yang akan melanjutkan sekolah dan internship ke Jepang.

ビザ申請に当たってはその国の考え方や方針を推察しながら申請することにより、
スムーズに手続きできると考えております。
Menurut saya, dalam pengurusan visa atau izin tinggal disuatu negara, kita harus memahami/ melihat kebijakan dan kerangka berpikir dari negara tersebut, yang dimana akan mempermudah dalam pengajuan izin tinggal di negara yang dituju.

これらの経験をいかし、さやか行政書士事務所で
幅広いビザ申請サポートの経験を積んでいきたいと思います。
Dengan pengalaman yang sudah saya jabarkan diatas, saya harap bisa mendapat pengalaman baru lagi yang lebih luas dalam memberi bantuan untuk pengajuan izin tinggal di Sayaka Immigration Lawyer’s Office.

日本とインドネシアの互いの文化を尊重しながら、
円滑にコミュニケーションが進むように心掛けています。
Saya selalu berusaha mengedepankan pemahaman budaya antara Jepang dan Indonesia, yang dimana dapat membuahkan komunikasi dua arah yang berjalan dengan baik.

インドネシア人のかゆいところに手が届く事務所

ユリアナは日本語能力試験N1に合格しており、上記のとおり日本語が堪能です。

入所してまだ1か月ですが、翻訳・通訳業務にとどまらず積極的に色々な提案をしてくれるので、すでに頼もしい存在となっています。

今後弊所は「インドネシア専門行政書士」としてさらに特化していく所存です。

インドネシア人にとってストレスフリーに相談や手続できる環境づくりに取り組んでいくとともに、インドネシアでの相続人調査や認証手続など日本とインドネシアをまたぐ相続手続に対応できる体制を整えていく予定です。

国際結婚する日本人とインドネシア人の方々、日本で働くインドネシア人の方々、日本での永住を希望するインドネシア人の方々、インドネシア人をサポートする日本人の方々のかゆいところに手が届くサービスを提供し続ける事務所でありたいと思っています。

二人体制で対応してまいりますので今後ともどうぞよろしくお願いいたします。