産後ケアのために短期滞在ビザを更新したい

Q.私は日本人で、妻はインドネシア人です。
妻の出産にあたって、インドネシアから妻の母親を90日の短期滞在ビザで呼び寄せました。
無事に出産しましたが、妻は産後の体調がすぐれません。
妻の産後のケアと子ども(義母にとっては孫)の面倒を見てもらうために
義母の短期滞在ビザを更新したいのですが、可能でしょうか?
A.短期滞在ビザの更新にあたっては主なポイントは2つ。
<ポイント1>
人道上の真にやむを得ない事情又はこれに相当する特別の事情があること。
短期滞在ビザはその名の通り、そもそも短期間の滞在を予定しているものであることから、
在留期間の更新が認められるためには、
「人道上の真にやむを得ない事情又はこれに相当する特別の事情」があることが求められます。
例えば、
・短期滞在で来日した外国人本人が病気やケガのため日本での治療が必要になった
・短期滞在で来日した外国人本人が妊娠のため飛行機に乗れない状況になった
・日本に住む家族が病気になり、看病のために日本に滞在し続ける必要が生じた
といった事情です。
Qの事例も比較的よくあるケースです。
<ポイント2>
1年で通算して180日以内の滞在であること。
あくまでも「短期間」の滞在なので、更新が制限なく認められてしまうと
もはや短期滞在ビザの意味がなくなってしまいますからね。
例えば、今回初めて90日の短期滞在ビザで来日したのであれば、最大90日の更新が1回許可され得ます。
更新の申請に必要な書類は、
①パスポート
②所定の在留期間更新許可申請書
③短期滞在の更新を必要とする理由書(書式自由)
④入国してから現在までの活動を具体的に説明する資料(書式自由)
⑤滞在費の支弁方法を証明する資料
⑥親族関係を証明する資料
⑦病気やケガ等を理由とする場合は診断書
等です。
状況によって用意すべき資料が異なりますので、
更新を希望される場合は、最寄りの入国管理局又は弊所までご相談くださいませ。